今日のアルゴリズム:置き換え法を使った漸化式の計算量の推定
アドホックで役に立たなさそうな気がする。次の再帰木やマスター定理が本命か。
置き換え法
- 漸化式のコストを示すことが目的
substituion method
手順
- 1.解の形を推定する
- 数学的帰納法を用いて定数を求め、推定した解がうまく働くことを示す。
- 特徴
- 解の形が推定できる場合にしか適応できない
- 上階下界どちらの証明にも利用可能
- 例:の上界を求める
境界条件を保持しつつ基底の崩壊を防ぐ方法
- 漸近記法の特徴を活かす
- 任意のに対してが証明できれば十分
- 境界条件T(1)=1は保持する
- とし、帰納的証明の基底にT(2),T(3)を用いる
- ※漸化式の基底(n=1)と機能的証明の基底(n=2,3)の区別に注意。
- T(2)=4,T(3)=5である(筆算で確認済み)
- 以下を成立させる適当な大きさcがあればに対してであることの証明が完了する
- 上記2不等式はなものを選べば成立する。
- 以下を成立させる適当な大きさcがあればに対してであることの証明が完了する
推定のコツ
- 大前提
- 推定の一般的な方法は存在しない→勘と経験
- ただしいくつかコツはある。
- 以前に扱った似た解を推定する
- 漸化式の弱い上界、下界を証明し、次第に範囲を減らしていく
- 漸化式の場合
- 弱い初期値
- 下界:
- 上界:
- 上記を少しずつ狭めていき正しい漸近解を求める
- 弱い初期値
- 漸化式の場合
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